The First Step of Slimane

Node.js + Expressでアプリを書き終えてちょっとした時にSlimaneと出会いました。いい機会なのでSwiftの勉強がてら触ってみようと思います。

Slimaneとは

Swiftで書かれた、ミニマル軽量WebFrameworkです。

Swift環境構築

SlimaneのwikiにあるInstall Guideに従って進めていきます。

インストール時の環境をまとめておきます。

  • OS X El Capitan(10.11.5)
  • Xcode(7.3.1)
  • Homebrew(0.9.5)
  • swiftenv(1.0.0)

Swiftのバージョン管理はswiftenvを使っています。swiftenvを使っていない場合は各インストールコマンドに置き換えてください。

以下、実行したコマンドです。

$ swiftenv install DEVELOPMENT-SNAPSHOT-2016-05-09-a
$ brew install libuv openssl hiredis
$ brew link libuv --force
$ brew link openssl --force
$ brew link -f hiredis

Slimane-exampleのダウンロードとビルド

まずは用意されているExampleProjectを動かしてみましょう。

$ git clone https://github.com/slimane-swift/slimane-example.git
$ cd slimane-example
$ make debug

$ .build/debug/SlimaneExample

クラスタモードで起動するときは$ .build/debug/SlimaneExample --clusterで起動してやります。

起動したらhttp://localhost:3000/chatで確認することができます。

HelloSlimane

今回はサーバを起動してプレーンテキストを表示するところまで作ってみます。

Xcodeを起動して [Create a new Xcode project] を選択し、[Other] -> [Empty] からProjectを作成します。もちろんXcodeを使用しなくても動作します。

次にPackage.swift, Makefile, main.swiftの3ファイルを作成します。main.swiftはSourcesフォルダの下に配置しました。構成はこちらを参考にしてください。

そして各ファイルが配置後、make debugします。問題なく実行できたら.build/debug/slimane-example-bbsで起動、http://localhost:3000へアクセスして確認します。

Hello Slimane

これで最低限の機能を持つSlimaneアプリケーションができました。

今回、プロジェクトを作成した際のgitが不要だったので.gitを削除したのですが、make debug時にコミットが1つもない場合は以下のエラーが出ますので、自分で初期化した場合はビルド前にinitial commitをしてください。

fatal: Needed a single revision
error:  Failed to invoke git command. Please try updating git
make: *** [debug] Error 1

2016/06/03追記: 途中からXcodeで編集したくなった場合はプロジェクト配下でswift build -Xを実行するとプロジェクトファイルが生成されます。swift build -hでオプションを確認してみてください。

次に向けて

今回作成したプロジェクト名の通り、掲示板を作ります。

SwiftもSlimaneも更新の速度が早く、開発に携われる機会も多いと思います。どんな形であれ、これらのプロジェクト自体にも貢献していけたらいいなと思います。